誘導モータの効率規制

2022年06月20日

○三相誘導モータの効率と規格
三相交流の入力に力率を掛けると有効電力となります。この有効電力がモータに入力されるエネルギーです。この入力エネルギーに対する出力の比を「効率」といいます。効率は、モータ内部の電気的・機械的損失が小さいほど高くなります。
モータの効率基準は、2000年にJISにより定められました。
国際標準として、2007年に効率の算定方法の規定が定まり、2008年にIEC60034-30(単一速度三相かご形誘導電動機の効率クラス)が制定されました。


○効率クラスとは
効率クラスは、効率基準値をクラスで分類したもので、IE4(スーパープレミアム効率)、IE3(プレミアム効率)、IE2(高効率)及びIE1(標準効率)の4段階です。この効率クラス(IEx)は、モータの銘板に記載されます。


○各国の動向
米国では、エネルギー政策法の制定により、2002年からモータの定格銘板に全負荷効率値と適合証明番号の記載が義務付けられました。
欧州では、2011年以降IE2レベルを満たし、2017年にはIE3レベルを満たすか又はIE2レベルにインバータを搭載する義務化を定めました。
中国では、2011年に効率基準値を定めました。

○シリーズ名と効率
例えば、日立産機のザ・モートルNeo100シリーズや、三菱電機のスーパーラインシリーズSF-JR型は標準効率(IE1)相当です。

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Posted by patricia at 16:19Comments(0)