三相交流の結線を切り替えるスターデルタ始動

2022年06月14日

○結線の切り替えで電圧を変化させる
三相誘導モータのステータの一次巻線(固定子のコイル)は、モータは、電力会社からの三相に応じて3つの端子があります。全電圧では、各端子を頂点とするデルタ型に接続します(デルタ結線)。
この3つの端子をY字(の上下反転)の各端部に接続するスター結線とすると、コイルへの電圧は、デルタ結線の約1/1.73(約58%)となります。この分母は√3です。
スター(Y)型の結線で始動をすると、電圧を押さえて始動電流を小さくすることができます。そして、加速後にデルタ(Δ)型の結線に切り替えることで、全電圧で運転します。


○スターデルタ始動のメリット
スターデルタ始動では、結線を切り替えるのみで、始動時の供給電圧を低下させ、始動電流の悪影響を除去することができます。スターデルタ始動は、対応する電磁開閉器というスイッチの一機能に組み込まれていることが多いです。また、モータに外付けする自動スターデルタ始動器もあります。


○スターデルタ始動のデメリットと対策
トルクは電圧の二乗に比例するため、スター結線で電圧が1/√3となると、トルクは1/3となります。三相誘導電動機は始動トルクが小さく、さらに1/3となると、大きな加速トルクを必要とする負荷に対応できないこともあります。この場合、より出力の大きいモータを選定することで対応します。

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Posted by patricia at 15:07Comments(0)