バイポーラステッピングモータの作用

2024年05月09日

バイポーラステッピングモータは、二相または四相の巻線を持つモータであり、特定のパルス信号を与えることで正確なステップ運動を実現します。以下にバイポーラステッピングモータの作用を説明します。

1. モータの構成: バイポーラステッピングモータは、固定子(ステータ)と回転子(ロータ)から構成されます。ステータには二相または四相の巻線があり、それぞれが異なる極性を持っています。回転子には永久磁石が取り付けられており、ステータの磁場と相互作用します。

バイポーラステッピングモータの作用
「写真の由来:Nema 23 バイポーラステッピングモータ 1.8°1.26Nm (178.4oz.in) 2.8A 2.5V 57x57x56mm 4 ワイヤー

2. ステップ運動: バイポーラステッピングモータは、ステップモードで動作します。ステップとは、モータが1回転するために必要な最小単位であり、一般的には1.8度(2相)または0.9度(4相)です。

3. パルス信号の制御: バイポーラステッピングモータは、パルス信号を制御することでステップ運動を実現します。パルス信号は、モータドライバから供給され、ステータの巻線に対して正確なタイミングと極性で電流を流します。

バイポーラステッピングモータの作用
「写真の由来:Nema 17 バイポーラステッピングモータ 59Ncm (84oz.in) 2A 42x48mm 4 ワイヤー w/ 1m Cable & Connector

4. コイルの励磁パターン: バイポーラステッピングモータでは、ステップ運動を制御するためにコイルの励磁パターンが使用されます。二相モータでは、1相と2相のコイルに順番に電流を流すことでステップ運動を実現します。四相モータでは、1相から4相までのコイルに対して電流を流すことでステップ運動を実現します。

5. ステップシーケンス: バイポーラステッピングモータでは、特定のステップシーケンスを使用して正確なステップ運動を実現します。一般的なステップシーケンスには、フルステップ、ハーフステップ、マイクロステップなどがあります。それぞれのステップシーケンスは、電流の流れるコイルの組み合わせによって異なります。

6. 位置制御とトルク特性: バイポーラステッピングモータは、正確な位置制御が可能であり、ステップ単位での移動や位置決めができます。また、ステッピングモータは低速域でも高いトルクを発生する特性があります。

バイポーラステッピングモータは、位置決めや精密なモーション制御が必要なアプリケーションに広く使用されています。3Dプリンタ、ロボットアーム、医療機器など、さまざまな分野で利用されています。



Posted by patricia at 15:09│Comments(0)
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