介護ロボットの種類は?それぞれの特徴や価格相場を解説

2023年03月31日

ここでは、介護ロボットの種類について説明しつつ、それぞれの特徴や価格相場を見ていきましょう。

介護ロボットは大きく分けて、「介護支援型」「自立支援型」「コミュニケーション/セキュリティ型」の種類に分かれています。

上記の種類を細分化して、目的別の介護ロボットをご紹介します。

移乗介助
見守り・コミュニケーション
移動支援
排泄支援
入浴支援
介護業務支援
介護ロボットのそれぞれの特徴や価格相場を知ることで、導入時に最適な選択ができるでしょう。

移乗介助
移乗支援は「装着型」と「非装着型」に分けることができます。それぞれの特徴と価格相場を見ていきましょう。

移乗介助(装着型)
移乗介助の介護ロボットは、ロボット技術を応用して介助者のパワーアシストを行う装着型の機器です。

特徴として、介助者が一人で装着ができ、パワーアシスト機能で移乗介助の際にかかる腰の負担を軽減することができます。

主に、ベッドや車椅子、トイレ間の移乗に使用することが可能です。

主な製品に「HAL」、「介護用マッスルスーツ」などがあり、価格相場は、50万〜220万です。

移乗介助(非装着型)
非装着型の移乗介助介護ロボットの特徴は、介助者が一人で扱うことができ、要介護者を移乗させる際に、介助者の力の全部もしくは、一部のパワーをアシストすることが可能です。

移乗に時間はかかりますが、装着する手間がありません。

製品例として、「SASUKE」や「Hug」などがあり、価格相場は90万〜120万円となっています。

見守り・コミュニケーション
見守り・コミュニケーションに特化した介護ロボットは、転倒を防止するセンサーや高齢者とのコミュニケーションにロボット技術を応用した機器があります。

見守り・コミュニケーションにも、

介護施設見守り
在宅介護見守り
コミュニケーション
と分けることができます。それぞれの特徴と価格相場を見ていきましょう。

介護施設見守り
介護施設で見守りの用途で使用する介護ロボットは、センサーや外部通信機能を備えた技術を用いた機器です。センサーにより、複数の要介護者を同時に見守ることが可能となり、複数の介護者へ情報を共有することができます。

これにより、要介護者がベッドから離れようとしている状態、もしくは離れた状態をセンサーが検知し、転倒リスクのある要介護者の転倒防止に努めることが可能です。

製品例として、「シルエット見守りセンサ」や「3次元電子マット式見守りシステム」などがあり、価格相場は30万〜40万となっています。

在宅施設見守り
在宅で使用する転倒検知センサーや外部通信機能を備えた介護ロボットです。特徴は、複数の部屋を同時に見守りすることができ、暗い場所や浴室などの見守りが可能になります。

また、要介護者の転倒を検知し、すぐに介護者へ通知が行くため、素早い対応ができるのも魅力の一つです。

製品例として、「いまイルモ」、「ネオスケア」などがあり、価格相場は15万〜40万円程度です。

コミュニケーション
コミュニケーション用の介護ロボットは、高齢者などの言語や身体を認識し、コミュニケーションや特定の動き、移動をするロボットです。 人手不足によって生まれてしまう業務過多、そこからコミュニケーション不足になっていくのを解消し、癒しやレクリエーションなどで認知症対策にも効果があると期待されています。

主な製品として、「PALRO」「Sota」などがあり、価格相場は、15万〜35万程度となっています。

移動支援
移動支援型の介護ロボットは、高齢者の移動をサポートし、転倒予防や不安定な歩行をアシストするロボット技術を用いたものです。移動を支援する介護ロボットは、

屋外移動
屋内移動
装着移動
に分けられているので、それぞれの特徴と価格相場を見ていきましょう。

屋外移動
屋外移動の介護ロボットは、外出の際の移動をサポートし、荷物などを安全に運ぶことができる機器です。特徴として、モーター駆動などにより上り坂では推進し、下り坂ではブレーキをかけるアシスト機能があります。これにより、屋外での歩行が不安な高齢者でも安心して移動することが可能です。

主な製品として、「歩行アシストロボット」「歩行アシストカート」などがあります。価格相場は、20万〜30万円となっています。

屋内移動
高齢者が屋内を移動する際やトイレなどの立ち座りをサポートし、特にトイレへの往復やトイレ内での姿勢保持を支援する介護ロボットです。 特別な操作を必要とせず、トイレ内での一連の動作が一人でも可能となり、転倒防止、自立した排泄の実現が可能です。

主な製品として、「屋内型ロボットウォーカー」があり、価格相場は20万〜30万円となっています。

装着移動
高齢者が移動の際に装着し、歩行時の補助や立ち座りをサポートしてくれるロボット介護です。屋外でも使用可能で、装着したまま外出することもできます。 歩行状態が悪い方に多い、すり足歩行を防止する機能を搭載している機器もあり、転倒予防にも役立ちます。

製品例として、「aLQ」「パワードウェア」などがあり、価格相場は5万〜50万円程度です。

排泄支援
排泄支援の介護ロボットは、運動機能の低下や認知症などにより、失禁や排泄障害などの問題を解決するとして期待されています。 排泄支援の介護ロボットを導入することで、高齢者の自立した排泄の実現や介助者の負担軽減に繋げることも可能です。

排泄支援の介護ロボットを大別すると、

排泄物処理
トイレ誘導
動作支援
に分けることができます。それぞれの特徴と価格相場を見ていきましょう。


排泄物処理
排泄物処理ロボットの特徴は、従来のポータブルトイレに「排泄物処理」機能を搭載したもので、排泄物のにおいが広がらないように室外へ流したり、容器や袋に密閉して隔離します。

これにより、衛生を保つことができるため自尊心の保護になり、介護者の負担を軽減することが可能です。 主な製品として、「自動ラップ式排泄処理システム」や「真空式水洗ポータブルトイレ」などがあり、価格相場は50万〜70万円です。

トイレ誘導
排泄予測支援機器などを用いて、排尿タイミングをロボットが通知してくれるので、最適なタイミングでトイレに誘導することができるのが特徴です。これにより、利用者の自立した排泄の実現が可能になり、QOLの向上と介護者の負担軽減に繋げることができます。主な製品として、「DFree」や「リリアムスポット2」などがあり、価格相場は5万〜35万円です。

排泄動作支援
排泄動作支援ロボットの特徴は、トイレ内での下衣の着脱などの一連の動作をサポートする機器です。立位保持が難しい高齢者の方でも動作支援ロボットを使用することで、立位保持が可能になり、排泄後のお尻のケアや脱衣介助を行うのにも役立ちます。 主な製品として、「Hug」があり、価格相場は88万円前後です。

入浴支援
入浴支援の介護ロボットは、利用者が浴槽に出入りする際の一連の動作をサポートする機器です。

足元が不安定で滑りやすい浴室で、浴槽に入りたくても不安感から入るのをためらう方もいらっしゃいます。介護者も事故予防のために、入浴介助には体力や集中力を必要とし、負担がかかる業務です。


利用者と介護者、双方が安心して入浴動作を行えるように、入浴支援の介護ロボットが役立ちます。

主な製品として、「バスリフト」「Wells」があり、価格相場は35万〜180万円です。

介護業務支援
介護業務支援の介護ロボットは、介護業務に伴う情報を収集、蓄積し介護に必要な支援に活用できるロボットです。

また、情報は介護に従事者などに共有することができ、介護記録システムやケアプラン作成などに活用できます。

これにより、情報共有を円滑にし、施設運営の効率化が期待できます。 主な製品は、「SCOP」「FTCare-i」などです。

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Posted by patricia at 16:20Comments(0)