フィラメントが吸水した際の懸念

patricia

2022年11月03日 16:12

ノズル詰まり
フィラメントが吸水すると、湿気によって劣化が生じてしまい、ノズル詰まりの原因になります。

フィラメントが劣化している場合、ノズル付近で流れが滞ってしまい、材料をスムーズに吐出しにくくなります。その結果発生する現象が、ノズル詰まりです。

フィラメントがノズルから容易に吐出されるためには、フィラメントの湿気を防ぎ、乾燥状態で保管することが欠かせません。


糸引き
糸引きとは、3Dプリンターで作製した造形物に糸のような形状が見られ、層同士の接着が弱くなる現象のことです。層同士の接着が弱くなると、造形途中でうまく樹脂材料が接着されず、造形失敗の可能性が高まります。

糸引きを防止するために、造形前のフィラメントを乾燥させて、湿気を防ぐことが大切です。

表面品質の低下
フィラメントが水分を吸収すると、造形物表面の品質が低下する懸念があります。先に説明した「糸引き」による表面状態の低品質化だけでなく、以下の現象が生じることで品質が低下します。

表面が荒れる
表面が白くなってしまう
積層割れ(層と層の間で割れる現象)
表面品質が低下すると、想定していたイメージに比べて見栄えが悪くなるため要注意です。

また、表面が荒れると凹凸が増えてしまい、使用が難しくなるケースも考えられるため、造形前にフィラメントの湿気を防ぐようにすると良いでしょう。


機械的特性の低下
水分を吸収したフィラメントを用いて造形したパーツは、乾燥したフィラメントを使用したパーツに比べて機械的特性が低下します。

耐衝撃性や引張強度といった機械的特性は、造形物を実用化する際に重要なパラメータです。

そのため、優れた機械的特性を得たい場合は、フィラメントの保管方法に特に注意が必要です。

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